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苗植え

能登の栗園では、今年の収穫が無事に終わりました。

ひと息つく間もなく、草刈りを終えて次の苗植えの準備に取りかかっています。

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鍬を入れるたびに、しっとりと重たい粘土質の土が顔を出します。

この土は、手のひらにまとわりつくような強い粘りがあり、

「栗のあのねっとりとした甘みは、きっとこの土の力なんだろうな」と思わず口にしてしまうほど。

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土の中にはミミズやモグラの穴も多く、命の息づかいを感じます。

そんな豊かな土壌こそが、能登栗の味を形づくっている“テロワール”なのだと、改めて実感します。

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今日もひとつ、またひとつと、未来の栗の苗を植えながら、5年後の秋を思い描いています。

 
 
 

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